白川郷 明善寺(みょうぜんじ)
      Myozenji Temple 
            14.Sep.2018
             天空仙人の神社仏閣めぐり

白川郷 明善寺 本堂
「白川郷 明善寺 本堂」

白川郷 明善寺 鐘楼門 写真 白川郷 明善寺 鐘楼門 写真
「鐘楼門」「鐘楼門」
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白川郷 明善寺 本堂 写真 白川郷 明善寺 本堂 写真
「本堂」「本堂」
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白川郷 明善寺 庫裡 写真 白川郷 明善寺 庫裡 写真
「庫裡」「庫裡」
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白川郷 明善寺  写真 白川郷 明善寺  写真
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白川郷 明善寺  写真 白川郷 明善寺  写真
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白川郷 明善寺 庫裡から見た合掌造り 写真 白川郷 明善寺 庫裡から見た合掌造り 写真
「庫裡から見た合掌造り」「庫裡から見た合掌造り」
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白川郷 明善寺(みょうぜんじ)

Myozenji Temple

岐阜県大野郡白川村荻町

Ogimachi,Shirakawa-Mura,Oono-gun,Gifu


白川郷と明善寺

飛騨白川郷に 浄土真宗の教えを最初に広められたのは嘉念坊善俊上人という 親鸞聖人から直接お話を聞かれた方です。 集落ごとに聞法道場があって、それがお寺として成立していくわけですが 元禄の頃、荻町集落内のお寺の転派により 内ヶ戸という集落にあった道場をこちらに持ってきて、 その後延享元年(1744)には 明善寺の寺号をいただいて今日に至っております。


「結」

白川村の春は屋根の葺き替えと共にやってきます。 秋に刈り取った(カリヤス)で広大な屋根面を葺きあげます。 昔は四十年から五十年に一度葺き替えられていましたが、 現在では「いろりを使う機会の減少」、「茅の種類の変化」等により葺き替えの周期が短くなっています。 葺き替え作業は村民総出の「結」によって行われ、 百人〜二百人の村民によって 基本的に一日で葺き替えられます。 そういった機会に屋根葺きの技術を習得することで 次の世代、また次の世代へと 伝統技術が引き継がれていきます。


本堂   Hondou

今から約二百六十年前の延享五年創立。 飛騨高山の国分寺の塔建立ゆかりの棟梁「水間宇助」により木積され 数年を要して建築されました。 延べ人足九千百九十一人と記され、 厳選された良材の総欅材は 長い年月を経ても木おこりや割目が無く、 優雅な風格ある彫刻とともに 山添いの風土的な庭園に包まれた 茅葺合掌の全国にも珍しい寺院です。


鐘楼門     Shouroumon

明善寺創建以来造られたもので飛騨の匠の作で、 延べ人足千四百二十五人を要したと記されています。 上層屋根裏は御光垂木の優美な茅葺き構造であり、 茅葺きの鐘楼は合掌の本堂と相調和し、我が国建築美の極致を表現しています。 梵鐘は黄鐘調にて地上を流れるように鳴り響き、人の心をとらえる銘鐘であり、 鋳金美術の大家、越中高岡の中村義一氏の作品です。


庫裡    Kuri

今からおよそ二百年前の徳川末期に、飛騨高山の棟梁大工と地方の棟梁大工と、 正副棟梁が協和して三年間の工作で完成したものです。 かってドイツの高名な建家、ブルーノ・タウト氏も 「極めて論理的・合理的構造で、日本では全く例外に属する」と称された合掌造りは、 釘、カスガイ等を一切使わず、クサビの他は「ネソ」(マンサクの若木)、 「ワラナワ」でしめくくった特殊なもので、茅葺さの切妻屋根は雪を落とすため、 六十度に近い急勾配になっています。 白川邪の五階建て合掌造として最大随一の物です。 階下建坪約百坪、念入りに建築された強固なもので、五階建ての内部、 良材の欅や檜の柱は焚火の煙で漆塗りのような光沢を放ち、 文字通り古代ビルディングの名にふさわしい壮観な建物です。


屋根裏      Yaneura

幕末から昭和初期にかけ、 白川村では養蚕業が村の人々を支える基盤産業でした。 屋根裏の大空間を有効活用するため小屋内を二〜四層に分け、 蚕の飼育場として使用していました。 上族 (蚕が繭になる時期) の頃になると蚕が大さくなるため、 二層から四層も使い小屋の全ての空間を使 していました。 いわば 「繭製造工場」として積極的に小屋空間を活用していたのです。


居間       Ima

大広間のいろりの火は「火種」を残すため一日中燃やされ、 上の床は煙やススが屋根裏に上がるようにスノコ状になっています。 生活と毎日のいぶしにより住居の耐久性が高まりました。 いろりの上に吊ってある板は火天(あま)といい、 立ち上がる火の粉を消し止め、熱と煙を分散させました。 板も縄も二百年以上前から使っているものです。


明善寺郷土館 しおりより


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