長念寺寺暦

　長念寺の創建時期は、鎌倉時代末期にあたる正安３年（１３０１）最古とする６基の板碑が残っていることから、 その頃の時代に創建とされています。

　長念寺が最も隆盛したのは、本尊聖観世音菩薩立像や聖観世音菩薩坐像、 長念寺から移築された入間市の高倉寺観音堂（国指定重要文化財）をはじめ、 板碑や宝篋印塔など多くの貴重な文化財が残っている南北朝から室町時代で鎌倉政権が庇護する禅宗寺院の要所のひとつでありました。

　その後、長念寺に関する記録は途絶えますが、天文３年（１５３４）に八王子滝山城主の大石定久により再興され、 さらに、大石定久判物、北条氏照の朱印状、徳川家康の寺領寄進状などにより寺領が安堵され、 現在に続く近世の長念寺が形成されました。

　現在の清流山長念寺は、慶長３年（１５９８）、能仁寺四世格外玄逸禅師によって再中興され、 その時、曹洞宗に宗旨替えされました。

境内　案内板より